子を持つ母としても働きやすい
最初は、正規調理員の仕事をいろいろと探していたのですが、調べるうちに、「大分県福祉会」のことを知り、子どもたちの保育環境へのこだわりがいいなぁと思って応募しました。
私自身、1人で小学生と年長の子どもを育てているのですが、同僚は学校行事の予定を聞いてくれたり、勤務を調整してくれたりして、子育てしながらでも働きやすいです。
「滝尾保育園」は、1汁2菜を基本とした給食に、おやつも含めて、全て手作りしています。調理室の同僚とは、主菜や副菜などの担当をローテーションして調理しています。私は栄養士でもあるので、もう 1人の栄養士の方と、1月おきに交代で献立を考えます。
絵本の世界観を給食にも
絵本を取り入れた保育をおこなっているので、子どもたちが熱中している絵本をテーマにした給食を作ることもあります。たとえば、『きんぎょがにげた』という絵本の世界観を再現したときは、金魚型にカットした具材入りのスープやゼリーを作ったり、金魚の絵を教室の窓に貼ったり、1ヶ月間毎日、園内に出没させました。教室へ様子を見に行くと、子どもたちから「金魚おったよー!」と言われて、すごく嬉しかったですね。
保育園で開催する「夏祭り」に向けて雰囲気を盛りあげるために、行事の1週間前から給食メニューが「おまつり週間」になる期間もあります。給食室の前に手作りの屋台が登場し、おやつの時間になると、子どもたちがチケットを手に、たこやきやとうもろこし、フランクフルトなどと交換しにきます。私も子どもたちと楽しみながら仕事をしています。ここに入るまでは、絵本にはあまり詳しくありませんでしたが、今は子どもと一緒に本屋さんや図書館へ行くことも増えました。
「滝尾保育園」では、調理員でも、子どもの名前や顔を覚えられるほど、触れ合う機会が多いです。過去に勤務した保育園ではなかった体験ですね。絵本を使った献立を考えるときは、各クラスの保育士さんと“作戦会議”をするのですが、そうやって担当の領域を超えて連携するのも、この保育園らしいところかもしれません。
- 8時 出勤、食材納入、食材の切り込み、アレルギー食の確認
- 9時 離乳食や除去食の調理、食器準備
- 10時 3歳未満児の配膳、離乳食の提供
- 11時 3歳以上児の準備、年長クラスの配膳、職員の配膳
- 12時 昼食、休憩
- 13時 食器の片付け、おやつの準備
- 14時 おやつの配膳・提供
- 15時 日誌などの事務仕事、清掃
- 16時 おやつの片付け、翌日の食材確認など
- 17時 退勤
※記載内容は、2021年7月時点のものです。