2023年4月から新たに大分県福祉会の仲間に加わった3名。入職のきっかけや、職場の雰囲気や苦労していることについてざっくばらんに話してもらいました。
私は、滝尾保育園で5歳児の担当をしています。子どもたちと遊んだり、給食やおやつの準備をしたりして、一緒に過ごす仕事です。私自身もこの保育園の出身なのですが、当時担任だった保育士の方が大好きでした。それに、祖母は別の保育園で園長先生だったこともあり、保育士になりたいと小さい頃から思っていたんです。保育士をするなら、絶対ここ! と決めていました(笑)。
私はしいのみ保育園で、0歳児を担当しています。見守り、スキンシップ、おさんぽ、睡眠のチェック、保護者への連絡や記録・写真の共有などをするための専用アプリの記入などが主な仕事です。学生時代に教育実習で行った保育園が比較的規律を重んじる環境だったので、そのときに、私はもっとのびのびした保育環境で保育士をしたいなと自覚しました。明野しいのみ保育園は、楽しみながら体を動かす遊びや、育児担当制を取り入れているのがいいなと思いました。
私は、児童養護施設森の木で児童指導員をしています。洗濯や掃除、宿題対応など日々のお世話がメインです。女子ユニットで、小学1年〜高校3年生までの子どもたちと一緒に暮らしています。
大学では社会福祉を学びました。子どもが意見を言う権利・決める権利を支援する「子どもアドボカシー」について知り、子どもたちの日々に関わる支援ができる児童養護施設で働きたいと思っていました。菊池さんが保育士を目指したきっかけはなんですか?
柳原さんと似ていて、私も通っていた保育園の先生が大好きでした。親戚の年下の子たちもかわいいし、お世話をするのも楽しくて、ずっと保育士になりたいな、と。どの園にするかは、大学でもらった一覧を見て探しました。重視したのは福利厚生です。奨学金補助や家賃補助の制度があるのが魅力でしたね。
最初からここと決めていていましたが、通っていた大学専用の情報アプリ「ユニバーサルパスポート」で求人情報が発信されていて、そちらも定期的に見ていました。たしかに大分県福祉会は、大分県のほかの法人に比べてお休みや給料も魅力的です。
私も地元で働きたいという希望があったのですが、児童養護施設だとなかなか一括で見られる情報がなくて、ネットで調べて、それぞれの条件や自宅からの距離など比較表を作って検討していました。「森の木は大分のなかでは、子どもについての支援の取り組みが進んでいる印象があるよ」と教授に推薦されたのが最終的な決め手です。
実際に働き始めてからまだ3ヶ月ですが、先輩が丁寧に親切に教えてくれるので、とても心強く感じています。すぐに何でも聞ける環境ですよね。
そうですね、とてもあたたかい雰囲気の職場だと思います。先輩がなんでも優しく教えてくれて、感謝です。大事にしてくれるのが伝わってきますよね。「無理しなくていいからね」と優しく声をかけてくれます。
困ったときにも聞きやすいですよね。職員の仲もとても良くて、明るい雰囲気。
自分が思っていることを伝えられる、自分を出せる場所だなと感じています。充実した保育士生活を送れています。
わかります。こちらも部署関係なく和やかで、職員一人ひとりがそれぞれの担当があるので、同じ目線で関わってもらえる環境に感じています。
児童養護施設はもっと静かな雰囲気の場所だと思っていたんですが、実際は想像以上に賑やかで、バタバタしているうちにあっという間に時間がたちます。毎日、子どもたちが帰ってきたら戦いの始まりです(笑)。
私は園に対して、活動的なイメージを強く持っていました。でも、想像より家庭的なところなんだなと感じます。普段の生活の延長であることを大切にしていますね。
実務では、多分やるべきことはいっぱいあるだろうなと思っていましたが、想像以上にやることが多いことに驚きました。だからこそ、時間の使い方をすごく考えるようになりました。
困ったときは、とにかく先輩に聞いています。考えてもわからないときは先輩に相談し、理解してからやってみるようにしてるんです。菊池さんはどうですか?
私はひとつ覚えても、すぐにひとつ忘れる日々。だから、わからない、忘れてしまったことは正直に先輩に伝え、あらためて教えてもらっています。忘れそうなことはメモをとって、壁に貼り付けるようにもしています。
私の場合、勤務がシフト制です。早出(6:30~15:30、子どもが休みの日は7:00~16:00)、遅出(14:00~23:00)、泊まり(13:00~翌13:00、内0:00~6:00は休憩時間)があり、毎日決まっていないので、生活リズムをつくるのに苦労しています。泊まりになると、十分に睡眠がとれないので、眠るのが大好きな私にはつらいときもあります。そんなときは、帰ったらすぐ少し寝て、夜にも眠れるように気をつけています。あとは、泊まり勤務が終わったときのごほうびとして、甘いものを家に用意しておくようにしています。
甘いもの、大切ですよね!
私も近所のアイス屋さんで自分へのごほうびを買います。大好きなアニメを観たり、たっぷり寝るのもリフレッシュになります。
私は運動が好きなので、中高で所属したハンドボール部の部活に遊びに行ったり、散歩したり走ったりしますね。あと、お風呂にきちんと浸かるようにしています。
大変だけど、毎日、子どもの笑顔には元気をいっぱいもらっていますよね。
子どもに携わっていると、昨日は守れなかったけど今日はちゃんと守れたという小さいことがたくさんあるんですよね。それを毎日見て、積み重ねていけることにやりがいを感じます。
わかります。私の場合は、とくに年齢が低い子どもたちと接しているので、変化を間近で見られる嬉しさがあります。泣くことでしか伝えられないから、泣いていたらいろいろ考えて、分からなければ先輩に聞いて、日々奮闘中です。
5才児だと、無理やりではなく、まずは子どもがどうしたいか聞くようにしています。子どもだからではなくて、一人の人として向き合って、相談しながら行動することを意識するようにしています。
そうそう、無理やりやらせないのは大事ですよね。そういうときは、一旦離れて落ち着かせると教わりました。宿題などをやらないのは、本人の責任でもあるので、少し自分自身にとってどんな意味があるのか考える時間をつくるようにしています。先輩が声をかけると、子どもたちが急にやる気になる場面もあって、あの技はいつか習得したいですね。
※記載内容は、2023年7月時点のものです。