2025年度採用情報

座談会

田中 那知さん

母子生活支援施設 別府厚生館

保育士/中途/2022年入社/福岡県出身

松川 愛さん

滝尾保育園

保育士/新卒/2020年入社/大分市出身

落合 理沙さん

児童養護施設 森の木

保育士/新卒/2021年入社/大分市出身

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大分県福祉会で働いてみて、どうですか?

大分県福祉会に勤務を始めて、数年がたった3名。仕事内容や職場環境についても、少しずつ客観的な視点で見られるようになったころかもしれません。それぞれの仕事や入社のきっかけ、職場での苦労話や嬉しかったエピソードなどをざっくばらんにお話してもらいました。

みんな保育士だけれど、施設によって違う仕事内容

松川

私は滝尾保育園の保育士で、現在は3歳児の担当です。絵本に力を入れている園で、絵本の世界を保育にも取り入れています。いまは「そらまめくんのベッド」を題材に、絵本の登場人物の人形を作ったり、お店やさんごっこのセットを作ったり、世界観を現実にも持ち込めるようにすることで、読み聞かせ以外でも子どもたちが楽しめるようにしています。

落合

私は児童養護施設森の木の地域小規模施設で働いています。小学生から高校生までの子どもたちと一緒に暮らしながら、生活の様子を見守る仕事です。ご飯を作ったり、掃除をしたり、日々の生活を通し、自立を見据えて一人ひとりと向き合っています。授業参観に参加することもありますよ。

田中

私は別府厚生館で、保育士ではなく母子支援員として働いています。さまざまな理由があって保護されている母子が暮らしており、普段の生活や自立に向けた支援をする仕事です。母子の関わりを大切にしているので、森の木のように職員が子どもとしっかり関わるようなことはあまりありませんが、お母さんが子どもの面倒を見られない時間に宿題をみたり、一緒に遊んだりします。

どの仕事も根底にあるのは「子どもが好き」という気持ち

田中

入職したのは、ハローワークでたまたま知ったのがきっかけです。福岡出身なのですが、大分県で就職したくて。どんな仕事かをまったく知らなかったのですが、仕事内容を聞いて興味をもちました。電話で問い合わせた際の対応が親切だったことも決め手になりました。松川さんのきっかけはなんですか?

松川

私自身が、滝尾保育園の卒園生なんです。そのときの担任の先生がマイペースな私にも優しくしてくれて、大好きな先生がいて私もあんなふうになりたいなと。だから、最初から滝尾に就職することを決めていて、高校の職場体験も大学の実習も滝尾保育園を選びました。とにかくその先生への憧れが動機です(笑)。落合さんも教えてください。

落合

実は私は、大分県立芸術短期大学国際総合学科を卒業してから旅館で働いていたんです。そのときにご家族連れの子どもたちと話をしていると「私って子どもに関わる仕事も好きかもしれない」と感じるようになりました。それで関心がどんどん高まって、短大で幼児教育を学びなおすことにしました。そのときの実習で森の木にお世話になり、保育園や幼稚園よりも子どもとより密に過ごせる環境が良いと思いました。それと、保育園の保育士さんは作りものや保育計画などの細かい作業が多いイメージがあって、自分には合わないと感じたのも理由の一つです(笑)。

田中

いろんなきっかけや理由がありますよね。私はあまり詳しく知らないまま福祉会に入ったのですが、別府厚生館では日ごろから地域との関わりがあって、ほかにも滝尾保育園で進んでいる「えんえん」の取組など、地域に根ざした活動を大切にしている法人だと知って驚きました。

大変なことの後にある、嬉しい瞬間

松川

保育園で私は、子どもの成長に沿った遊びができるように、おもちゃをつくったり、コミュニケーションをとったりしています。1人ひとり成長の速度は違うので、必要なおもちゃとしてぴったりはまったときは嬉しいですね。「あれ違うかな?」というときは少し工夫を加えてみるなど、試行錯誤を重ねています。みなさんは仕事で嬉しいこと、大変なことってなんですか。

田中

私は動き続けたいタイプなので、最初は自分のできる仕事がたくさんなくて辛い、合わないと感じていました。見守るのがメインの仕事なので。新人のときは答えられないことも多くてもどかしい気持ちもありましたが、「必ず答えを聞いてくるから待っていてくださいね」と、いつか頼ってもらえる存在になれるように心がけていました。最近は、ちょっとずつ自分のできること、関われることが増えてきて、とてもやりがいを感じています。お母さんに伝えづらいことがあったり、意見がぶつかることもあったりしますが、1人で抱え込まないように、先輩に「こういう気持ちにさせてしまったかも」みたいなかんじで、すぐに相談するようにしています。

落合

子どもさんとの関係はいろいろありますよね。私は反抗期の子どもたちもいるので、ルールや時間について言うとぶつかったり、すれ違ったりします。でも、地道に関係を築くことがどういうことか、最近わかってきました。常に自分を振り返って、声かけの仕方を変える、見守る、待つ、いろいろ工夫してみると変化があって、その子とのコミュニケーションのコツが掴めてきます。ぶつかった後に手紙をもらったことがあって、あれは嬉しかったですね。

田中

1人で抱え込まないで、先輩に相談することも大切ですよね。いまだに利用者さんから聞かれてわからないときは、先輩に聞いてから返答する、なんてこともしばしばです。

落合

この仕事は業務が複雑で、外部との連携や情報共有、保護者や外部組織との関わりがいっぱいです。仕事における判断も難しいうえに、新卒だと社会人としての言葉遣いやマナーもわからないので大変です。だから、新人の人にはとくに、孤立しないように声かけするようにしています。OJTが毎月1回あり、私もそのタイミングで先輩にいろいろ聞いていました。

子どもや保護者が心を開き信頼してくれる喜び

松川

職場や仕事内容については、どうですか?
私は初め、滝尾保育園はもっと、ザ・保育園の雰囲気だと思っていたんです。実際には、ピアノもなく、決まった活動を強制せず、部屋の中にいろいろなコーナーがあって、子どもが好きに遊ぶスタイル。その保育方針が私には合っていると感じます。

田中

母子支援施設の雰囲気は、入社前は暗いイメージをもっていたのですが、いざ働いてみると楽しくて、想像よりも明るい場所です。子どもへの支援というよりは、自分よりも年上のお母さんを支援することが多いので、悩むこともありますが、関わりが増えてくると会話の回数や濃度が変化して、相談や世間話をしてくれることも増えてきました。そうすると、達成感がありますね。子どもも、信頼してくれると学校の話や、なんでもない話を気軽にしてくれて、そんなときに働いていてよかったなと感じます。

落合

それ、わかります!
軽口や愚痴・弱音なんかを話してもらえると、関係性がつくられているようで嬉しいですし、良い変化を感じますよね。子どもの中にはマイナスの話は恥ずかしい、叱られると考えている子も多いので。子どもと行き違いがあっても、翌日ケロっと元に戻るようにしています。子どもたちにご飯を楽しみに帰ってきてもらえるように、今は料理の練習をがんばっています。

田中

休みの日に料理、すごいですね。私は今、自分の仕事を一生懸命やって、やっとやりがいを持てるようになってきたところなので、休日に特別やりたいことはありません(笑)。休みの日は、個人情報を持ち帰れないので完全にオフ。大好きな焼き肉のタンを食べたり、家でゆっくり過ごしたりすることが多いです。

落合

仕事以外に趣味もありますよ!
一人行動が大好きなので、カフェでお茶をしたり、シネマ5で見たり、友だちとは温泉に行ったりしています。

松川

私は休日にサウナ、ライブ、ドライブ、スポーツなどして、アクティブに活動しています。以前は1人で行動できないタイプで、休日は寝るか仕事するかどちらかだったのですが……ある日、1人でふと思い立ってスポーツジムと温泉にいったら、休日に体を動かす快感に目覚めました。リフレッシュできますよ。いまの仕事が好きなので、すぐにではないですが、後々は海外へ勉強にいきたいという夢もあります。

※記載内容は、2024年7月時点のものです。