2022年度採用情報

座談会

首藤 美咲さん

母子生活支援施設 別府厚生館

母子支援員/中途/2019年採用

市山 由美さん

児童養護施設 森の木

保育士/中途/2008年採用

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異動すると大変? 法人内異動にまつわるリアルな話

保育園、児童養護施設、障害児入所施設、母子生活支援施設など6つの施設がある「大分県福祉会」。自身のライフステージに合わせて異動の希望を出した市山 由美さんと、突然の異動に不安と戸惑いを感じた首藤 美咲さん。仕事内容の違いや、異動の前後でどのような変化があったのかお互いに聞いてもらいました。

経験の1つひとつが今につながっています

市山

私は熊本県内の短大の保育科を出てから、大分市の認可保育園で働いていたんですけど、結婚を機に退職しました。そのあと、再就職しようと思ったときに、ハローワークで「児童養護施設 森の木」の臨時職員募集の情報を見つけたんです。
もともと児童養護に興味はありましたが、短大出たての20歳くらいの未熟な自分に務まるかなと自信がなくて…。再就職する際に、年齢も社会経験もある今なら、チャレンジできるかもしれないと思い、応募してみたのがきっかけです。今年で14年目ですけど、当時はまさかここまで長くお世話になるとは思ってもいませんでした。
私と首藤さんは、2020年の4月に「森の木」をちょうど入れ変わるように異動したんですよね。こうやってじっくりお話するのは初めてですね。

首藤

私も児童養護に興味があって大分県福祉会に入ったんです。大学で福祉や心理を勉強し、一度は県内にある別の法人の児童養護施設に就職しました。そこは住み込みで、仕事も子どもも大好きだったけど、想像以上にきつかったんです。プライベートとのバランスが保てず苦しくなってしまって、辞めることになってしまいました。
少し時間と距離を置いてじっくり考えてみたら、「やっぱり児童福祉の仕事に携わりたい」という気持ちに気づいたんです。そこで「森の木」で臨時職員の応募を知って、福祉の仕事に戻ることができたという感じですね。市山さんが児童養護に興味を持ったきっかけはなんだったんですか?

市山

学生時代、児童養護施設の保護者の方が集まるサークルがあって、そこでお子さんを預かるアルバイトをしたことがあって、それで、保育園よりも施設で保育士として働くことに興味を持ちました。首藤さんは?

首藤

市山さん、保育士さんなんですよね。すごいです。実は私も、学生の頃は保育士か施設保育士を目指していたんです。当時はピアノができないと保育士はできないと思い込んでいて、あきらめました(笑)。
私が児童養護に興味を持ったのは、中学生のときに『タイガーと呼ばれた子』という本を読んだことがきっかけです。ソーシャルワーカーと子どもたちの実話を元にしたお話で、「困っている子どもって私の身近な同級生にも普通にいるなぁ」と実感して、関心を持ったんです。

ライフステージに合わせた異動も可能

市山

じゃあ児童養護施設で働きたいという思いがあったのは一緒ですね。私はまだ子育て中だったこともあり、実際に「森の木」に再就職してみると、泊まり勤務をこなすのが難しくて…。そこで、同じ法人内にある「明野しいのみ保育園」に異動希望を出しました。
希望が通り、保育園で7年間働いた後、やはり戻りたい気持ちがあって。家族の了解を得て児童養護施設への希望を出し、改めて「森の木」の職員として受け入れてもらえることになりました。
だから私はライフステージに合わせて、好きなように異動させてもらってきた方なんですよね。

首藤

私は「異動したい」と希望を出したことはありませんでした(笑)。だから、「別府厚生館」への異動を知って、本当にびっくりしました。そもそも厚生館がどこにあるかも知らなくて、もちろん施設の特徴や支援内容の知識もなく、不安でいっぱいでした。
でも入ってみると、職員のみんなが新人のように本当にいろいろ教えてくれて、「他の施設で経験あるからわかるでしょ?」というような扱いがなかったことが、とてもありがたかったです。実際に働いてみたら、怖がる必要は全くありませんでした。

異動は自分の可能性を広げてくれるチャンス

首藤

「森の木」は勤務する職員の数は多いんですが、勤務も交代制で、1人で動く時間も多いです。「別府厚生館」は、職員は少ないですが、職員同士顔を合わせて話す時間が長くて、そこが大きな違いです。あと、児童養護とは違って、子どもと保護者、どちらともコミュニケーションをとる仕事なので、とても勉強になっています。
「森の木」で勤務していたから、「お母さん代わり」みたいな視点しか知らなかったんです。今は、一歩引いて、どうしたら母子が生活しやすいかを考える必要があります。距離のとり方が違うんです。

市山

それは、私も保育園と児童養護施設の両方にいたからなんとなくわかるんですけど、視点が変わったというか、支援するときの立ち位置が変わりました。保育園は、「ご家庭から、お子さんを預かる」というイメージ。児童養護施設は、子どもたちを迎え入れて、洗濯、掃除など生活をともにするので、入り込む関係や距離が近いですよね? 心情的には家族同然で、保護者に近い。お預かりするというよりは、自分自身も家庭の内側にいるという感覚。
家でしっかり愛情を注がれると、たとえば他人と関わろうとか、自分の興味を追求しようとか、自立しようと心が外に向いていくんです。「心の安全基地」と言ったりしますけど、そうやって心が回復してゆける場所があるのは大事だなぁと実感しています。転勤して両方の立場を経験できて、少しは自分の幅が広がったかな。

首藤

心の安全基地…。なるほど。

市山

あと、異動すれば、新しい環境に慣れる大変さはもちろんそれなりにありますよね。
前の保育園のとき、「障害児入所施設 清明あけぼの学園」に異動することになって落ち込んでいた同僚がいたんですよ。でも今は、移動先にずっといたいと言っています。案ずるより生むがやすしというんですかね。異動したら異動したなりに、得るものがあると感じています。

首藤

異動したくないという人もいると思います。私も異動のときは本当に不安で、離れたくない、さみしいという気持ちが一杯で…。でも、異動してみると思ったより怖くありませんでした。同じ法人だから、職員や子どもに会いたければ会いに行けますし、関係が切れるわけじゃありません。「森の木」の先輩や子どもたちがどうしてるかなって気になったら、様子を見に遊びに行くこともありますよ!
1つの施設で長く働くのももちろんいいですが、異動もおもしろいです。同じ法人内に福祉にまつわる事業がこれだけいろいろあって、関われるのは珍しいと思うので、ぜひいろんな方にチャレンジしてもらいたいです。

※記載内容は、2021年7月時点のものです。