2024年度採用情報

職員インタビュー

障がいのある子どもたちの未来に向けたチャレンジを実践

丹羽 正次郎さん

  • 児童発達支援管理責任者児童指導員
  • 清明あけぼの学園
  • 正規職員
  • ユニットリーダー
  • 2002年入社
  • 20年目
  • 新卒

子どもが笑顔で暮らすための選択肢を増やす

今年で、福祉会に勤めて20年になります。子どもが好きで、何か子どものためにできることはないかと探しているときに見つけたのが大分県福祉会の求人です。当時は小学校の教員という選択肢もありましたが、小学校では臨時講師から職員になるまでに何年もかかったため、早く自立した姿を親に見せたくて、就職を選択したという理由もあります。

現在勤務している清明あけぼの学園は、主に家で生活できない障がいのある子どもたちが規則正しい生活を送り、将来自立できるように支援しています。心がけているのは、わかりやすい言葉・表現で、子どもの特性や性格合わせた支援をすることです。
例えば、一人ひとりに合わせて、朝やることや帰ってきたらやることを紙に書き出し、わかりやすいように張り出します。一度にたくさん言われると混乱してしまう子も多いので、いつ何をするかわかりやすくしています。
一方で、なんでもやってあげてしまうと、その子の将来のためになりません。あくまで「自分の力で生活できるように支援する」ことを大切にしています。

障がいの程度によっても「自立」の意味は変わりますが、基本は「本人に選択肢があり、選択でき、笑顔でいられること」だと考えていますね。選択肢がなく「これしかない」というのは、支援じゃないと思うんです。好きなこと、やりたいことをチョイスできるようにしたいんです。

笑顔で幸せなこと。できることなら、経済的にも自立できるようになるのが理想ですね。一緒に生活しながら、その自立のためのお手伝いをしています。

みんなも自分も「心の余裕」が大切

清明あけぼの学園は、定員が10名。同様の施設と比べると、小規模といえます。アットホームで、一人ひとりに合わせた手厚い支援がおこなえるのが良いところですが、一方で、欠勤がでたときのフォローなどは大変です。施設の人員配置は、昭和の時代からほとんど変わっていません。そもそも、国が定めている「子どもに対しての人員」が少なすぎるんですよね。

ここで働くのに大切なのは「心に余裕があること」です。人が相手の仕事なので、すごくエネルギーを使います。まず、自分の心が元気じゃないと、いい仕事はできません。職員同士の関係も大事です。連携をとるためでもあり、雰囲気をよくするためでもあります。そのためには改善できることはまだあると感じています。

入ってきたばかりの方には、マニュアルだけを教えるのでなく「なぜそれをやるのか」ということまで説明するよう心がけています。本質的な理由や狙いまで理解していたら、どこを省いていいのか、工夫したらいいか考えることできます。とはいえ僕自身、抜けが多いから逆に新人の方に助けてもらうことも実は多い方です(笑)。

以前は、同じ建物にある障害者支援施設 うえの園の職員として、大人の障がいのある方たちと関わってきました。体の機能の現状を維持することや安心して過ごしてもらえるかということを大切にしている場所ですが、ここは「未来に向けたチャレンジ」を実現する場。昨日できなかったことが今日できた!という喜びがあります。

障害児入所施設という場所自体が、大分県内では3箇所しかありません。また、業界以外ではあまり知られていないと思います。就職を希望するみなさんと同じように、入所者それぞれが、さまざまな問題に立ち向かい、社会で生きる方法を模索している場所です。もっといろんな方に私たちの現場を知っていただきたいです。
就職活動をされている方が多いと思いますが、インターネットでいろいろな情報を調べやすい時代です。現場を見学したり、実際に実習やボランティアなどをしてみると良いかもしれません。

1日の仕事の流れ遅出

  • 12時 出勤、日誌、引き継ぎ簿の確認、食事の介助
  • 13時 引き継ぎ、掃除
  • 14時 (平日)事務仕事、送迎
    (休日)余暇支援
  • 15時 おやつ
  • 16時 入浴支援
  • 17時 夕食配膳
  • 18時 食事の介助、歯みがき支援
  • 19時 記録入力、事務仕事
  • 20時 就寝支援
  • 21時 退勤

※記載内容は、2022年7月時点のものです。

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