2024年度採用情報

職員インタビュー

子どもたちの声を代弁して、次の安全へ繋げる

佐藤 美穂さん

  • 一時保護所 明日葉職員
  • 森の木
  • 正規職員
  • チーフ
  • 2013年入社
  • 9年目
  • 中途

子どもの「次の場所」を左右する役割

別の法人の保育園で働き、出産と子育てを経て、あらためて社会に貢献できる仕事がしたいと思い、新卒のときに検討していた児童養護施設での仕事を探しました。現在の職場は、一時保護所です。児童養護施設 森の木の事業の1つです。
児童相談所からの委託を受けて、子どもたちが一時的に滞在する場所になります。慣れた環境から離れて、不安や寂しくて泣いてしまう子どももいます。少しでも子どもたちが、安全で安心して過ごせるように生活の支援をします。

ここは2〜3週間だけの短期入所となる場合が多いです。さまざまな理由で、この場所を利用する子どもたちのなかには、声に出して自分の気持ちを言葉に出来ない子どもたちも少なくありません。そのような状態であっても、私たちが、子どもたちの課題や気持ちを汲み取りながら関わり、彼らの気持ちを周りに伝えられるように努めています。

職員同士の安心できる関係性も大切

子ども・職員・保護者とも、大切なのはコミュニケーションです。チーフという立場でもあるので、4人の現場職員には、「行動観察表を書くときは、自分の視点だけでなく、自分はこうだけどほかの人だったらどう見るだろう? という視点を常に持ってほしい」と伝えています。
職場では「プライベートの話をしてもOKだよ」とも伝えています。職員同士の安心できる関係性があることで、情報共有やわからないことを質問できる環境が重要だからです。働く仲間にアドバイスはしますが、「ある程度は自分でやってみて」と任せて、バランスを取るようにしています。

精神的な負担が大きい仕事ですから、私は、施設の玄関を出たら、悩んでいることもいったん忘れるようにしています。私は、家庭があるからか家の玄関をくぐれば、必然的に切り替えることができます。マイホームを建てたばかりなので、今は家の掃除が楽しくてハマっています。ただ、保護児童は突然やってくるものですからね。夜間や早朝、休日など緊急の呼び出しは避けられません。

この一時保護所という業務自体が、法人内で立ち上げてからまだ5年ほどです。民間の一時保護所自体がまだまだ少ないですし、必要な体制や勤務の方法などについてもまだまだ検討の余地があります。仕事は楽しくも大変ではありますが、改善内容を提案し主体性を持って関わっていけることが魅力かもしれません。

1日の仕事の流れ日勤

  • 9時 出勤、専門性のある児童への関わり、知育など
  • 11時 子どもたちの昼食準備など、保護者や施設等への説明
  • 12時 昼食対応や休憩
  • 13時 児童の通院・通所などの調整と緊急時の対応
  • 14時 職員へ児童との関わりや危機管理等についての指導や援助
  • 15時 事務手続き(受診券の申請・返納、児童台帳やケース資料の管理など)
  • 16時 入所から退所までの連絡調整(ケース全般の情報共有)
  • 17時 入浴や夕食の対応
  • 18時 退勤
  • 勤務時間外 緊急保護等打診、判断、受け入れ対応、入所までの連絡調整

※記載内容は、2022年7月時点のものです。

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